【製造業】CASE-04 マルハチ⼯業株式会社様
「そのままDX」で挑戦する社内風土改革。
ベテラン従業員と始めた、町工場のDXはじめの一歩。
| 導入前の課題 | 01.材料の出荷管理を手書きのノートの頼っていた 02.社内で新しいことに挑戦する雰囲気をつくり、若い人材にとって魅力のある職場にしたかった 03.社内部署間でIT活用の程度が異なり情報格差が非常に大きかった |
| 導入後の効果 | ・DXへの挑戦が成功し、新しいことに挑戦する社内⾵⼟が醸成された ・データに基づいた業務改善の議論が活発になり、部⾨間連携が深まった ・協⼒会社や就職希望者など、社外に対し先進的な企業であるというブランドイメージ向上が期待できる |
材料の出荷管理を手書きのノートに頼っていた
Q:倉庫の材料の出荷管理を手書きのノートに頼っていたと伺いました。

材料の出荷管理を手書きのノートに頼っていました
現場の出荷担当者が、出荷のたびに「何を、何kg、いつ出荷したか」といった内容を⼿書きの ノートに記⼊していました。そして、そのノートを毎⽇事務所へ持ってきて情報を共有する という形を取っていました。ただ、正直なところ、当時このやり⽅⾃体に⼤きな課題や不便 を感じていたわけではありません。むしろ、社内でDX化を考え始めた際に、アナログで分か りやすい業務だったこのノートが、私たちの「DXはじめの⼀歩」として取り組む良いきっか けになった、というのが実情です。
02.社内で新しいことに挑戦する雰囲気を作り、若い人材にとって魅力のある職場にしたかった
Q:なぜ社内でのDX化に取り組みたいと考えられましたか?
⼀番の理由は、社内で新しいことに挑戦する雰囲気を作り、若い⼈材にとって魅⼒のある職 場にしたかった、という思いが強かったからです。そのためには、まず何か新しいことに挑戦し、「私たちにもできるんだ」という成功体験が必要でした。その第⼀歩として、⼀番⾝ 近で分かりやすかった材料出荷管理⽤のノートの電⼦化から、DXに取り組んでみようと考えました。
03.社内部署感でIT活用の程度が異なり、情報格差が非常に大きかった
Q:そのままDXの導⼊にあたってはどのようなご苦労がありましたか
少⼈数の体制で⾏うなか、新しい取組を⾏うことへの理解を得ることが難しかったです。 この取り組みはすぐに結果が出るものではないため、「なぜこれをやる必要があるのか」と いう⽬的やメリットを、皆に納得してもらう点にもどかしさを感じていました 加えて、元々社内部署間で⼤きな情報格差がありました。ある程度PCを使いこなし、クラウ ドツールでの情報共有なども⾏う部署がある⼀⽅、まったくITを取り扱っていない部署もあ ります。この⼆つのグループを繋ぐ「中間」の仕組みが全くない状態でしたので、いきなり 新しいデジタルツールを導⼊することへの抵抗感は、より⼀層⼤きかったのだと思います。
DXへの挑戦が成功し、新しいことに挑戦する社内風土が醸成された
Q:実際導⼊を試みて、社内ではどのような反応でしたか
データに基づいた業務改善の議論が活発になり、部門関連携が深まった
Q:社内でベテランの⽅が⼀緒に推進してくれたのはとても⼼強いですね。
実際「そのままDX」を導⼊されて社内で変わったことがありますか?
協力会社や就職希望者など、社外に対し先進的な企業であるという ブランドイメージ向上が期待できる
Q:「そのままDX」でのシステム構築をご経験されて、率直なご感想はいかがでしたか?
Q:導入してみて感じた想定外のメリットはありますか?
DXに取り組むことで、物事を⾒る⾓度が変わり、「こういう整理の仕⽅もあるのか」といっ た発⾒があったことです。 「DXとは何かすごいことをやるものだ」という⼤層なイメージから、「まずは気軽にこれを やってみよう」という⾝近なものに意識が変わりました。これができたのだから、次はあれ もできるかもしれない、と次のステップをイメージしやすくなったのは⼤きなメリットです。
Q:今後の展望と、「そのままDX」へのご要望があればお聞かせください
まず、紙のコスト削減はもちろん、手書きの文字を読み取って転記する作業がなくなり、チェック作業の効率が格段に上がりました。またグループ会社とのやりとりも、クラウド上の同じデータを確認できるようになったことで、労力削減だけでなく伝達漏れ・コミュニケーションエラーのリスクも減らすことができました。私たちの仕事は物販業務に加え、地域のお客様からの電話対応など様々な業務が発生します。以前は受発注・請求情報の確認・入力作業に追われ、お客様対応に専念することが困難でしたが、今は入力データが正確に記録されている安心感から、お客様からのお問い合わせに対し余裕をもって対応できるようになりました。
DX化による業務見直しや、社内文化の変革に取り組む
Q:入力されたデータはどのように活用されていますでしょうか?
本来の受発注処理や請求書発行に使われるだけでなく、入力されたデータを集計・分析して取扱商品やプロモーション施策への活用を行えるようになりました。
Q:業務に「ゆとり」が生まれたことで、何か新しい変化はありましたか?
時間に追われることが減った分、「このデータをどう集計すればもっと効果的な分析や検討を行えるか」といった、活用方法・効果を考える時間ができました。 これまでは「今までこのやり方でやれてきた」という慣れもありましたが、実際にデジタル化して楽になったと実感できたことで、「なぜ紙のままではいけないのか」という、業務改善の必要性やその効果を考える良いきっかけになったと感じています。Q:今後の展望と、「そのままDX」へのご要望があればお聞かせください
段階的に紙で管理している書類や⼿続きをデジタル化し、社内のペーパーレス化を進めたい です。ファイルキャビネットがなくなるような、スマートでスピーディーに業務を進められ る会社になれたら、と思っています。 さらに将来的には、協⼒会社さんと連携し、受発注データを共有するなど、企業間で紙のや り取り⾃体をなくしていく未来が作りたいと考えます。 そのためシステム間でのデータ連携機能を要望したいと思います。CSVファイルに出⼒する⼿ 間が無くなれば、私たち製造業にとってとても魅⼒的なシステムになると考えます。導入を検討されている方へのコメント
Q:貴重なご意⾒ありがとうございます。当社内でも共有をし、検討を進めたいと 思います。
「そのままDX」は他の企業の⽅にもお勧めできますでしょうか?
はい、お勧めできます。「そのままDX」は、今使っている帳票と同じ内容が使えることに加 え、コスト的な導⼊ハードルが低いと考えます。⼀般的なパッケージ化されたDXツールは⾼ 価なものも多いですが、「そのままDX」は「まずやってみよう」と気軽に始められるのが良 い点です。万が⼀⾃社にフィットしなくても「取り返しのつかないこと」にはならない、そ の⼿軽さが私たちの会社にとても合っていました。
そのままDX担当者より
| 社名 | マルハチ⼯業株式会社(愛知県⼀宮市) |
| 業種 | 新聞販売業・物販業 |
| 事業内容 | ⾦属部品並びに⼯業製品の設計・製造・復元 ⾃動⾞⽤部品、⼯業⽤部品並びに⼯業製品の企画、設計及び販売 企画開発製品の通信販売 |
| 従業員数 | 6名 |
| ご担当者様 | 代表取締役 ⽥中様 |
| WEBサイト | https://maruhachi-kk.com |





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