「漢字が書けなくて報告できない」を解決。外国人実習生が即!戦力化!する、言葉の壁を超えた「選択式」タブレット帳票
「彼は作業の手際もいいし、真面目だ。でも、日報だけは『異常なし』しか書いてこないんだよな……」
現場を預かる工場長やリーダーの方々から、このような悩みを伺うことが増えました。
日本の製造現場は今、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどからの技能実習生や特定技能外国人の力なしには回りません。彼らは若く、器用で、非常に意欲的です。
しかし、そこで立ちはだかるのが「日本語(特に漢字)」という巨大な壁です。
会話はできても、「摩耗(まもう)」「亀裂(きれつ)」「油漏れ(あぶらもれ)」といった現場特有の漢字を書くのは、日本人でも難しいもの。
その結果、本来は報告すべき小さな不具合が、「書けないから報告しない」という理由で埋もれてしまっています。
本記事では、この言葉の壁をシステムで取り払い、外国人スタッフを「作業」だけでなく「管理・報告」の面でも即戦力化する、タブレット帳票ツール「そのままDX」の活用法をご紹介します。
1. 「異常なし」の裏に隠された、外国人スタッフの心理
まず、彼らがなぜ日報や点検表を詳しく書かないのか、その心理を理解する必要があります。決してサボっているわけではありません。
「間違った日本語を書いて怒られたくない」
誰でも、自分が自信のない言語で公的な文書を残すのは怖いものです。「変な日本語を書いたら笑われるかもしれない」「意味が通じなくて怒られるかもしれない」。この心理的ハードルが、彼らのペンを止めさせます。
漢字の専門性が高すぎる
日本語能力試験を突破してきていても、製造現場の専門用語は別次元です。「ボルトの緩み」をひらがなで「ぼるとのゆるみ」と書くことはできても、それが上司に伝わるか不安になります。
結果として、一番安全で、誰からも文句を言われない魔法の言葉、「異常なし(OK)」だけが毎日書き込まれることになります。これでは、日報の意味がありません。
2. 「書く」から「選ぶ」へ。日本語入力不要のコミュニケーション
この問題を解決するひとつの方法は、「彼らに日本語を書かせないこと」です。
「そのままDX」の最大の特徴である「プルダウン選択(リスト選択)」機能は、まさにこのためにあると言っても過言ではありません。
難しい専門用語も「タップ」するだけ
画像資料にある『設備故障連絡書』の例を見てみましょう。
通常であれば、「ポンプから異音が発生し、振動も激しい」と文章で記述する必要があります。
しかし、「そのままDX」なら違います。
- 「故障状況」の枠をタップする。
- リストから「異音発生」「振動過多」を選ぶ。
これで完了です。
彼らは漢字を書く必要がありません。あらかじめマスタ登録された「正しい日本語」を選択するだけで、システム上には完璧な報告書が出来上がります。
選択肢なら「読めばわかる」
「書く」能力と「読む」能力には大きな差があります。
漢字を書くのは難しくても、リストに並んでいる単語を見て「これは『Oil leak』のことだ」と認識することは、はるかにハードルが低いのです。
さらに、運用の工夫として、プルダウンの選択肢に「英語や母国語を併記する」ことも可能です。
- 例: 油漏れ (Oil Leak / Rò rỉ dầu)
こうしてしまえば、言葉の壁がかなり取り払われます。

3. 写真報告で「百聞は一見にしかず」を実現
言葉での説明が難しいトラブル(微妙な色の変化、形状の歪みなど)に直面した時、外国人スタッフは説明を諦めてしまいがちです。
ここで役立つのが、タブレットならではの「写真添付機能」です。
- Before(紙):
一生懸命、片言の日本語で「なんか、形が、変です」と書き、事務所で上司に口頭説明する。上司も伝わらずイライラする。 - After(そのままDX):
タブレットで写真をパシャリと撮り、そのまま日報に貼り付けて送信。
受け取った日本人管理者は、写真を見れば一発で状況がわかります。「ああ、ここのパッキンが噛み込んでいるな」と。
「正しい日本語」よりも「1枚の鮮明な写真」の方が、現場では遥かに雄弁です。これを手軽にできる環境を与えるだけで、彼らの報告精度は劇的に向上します。
4. 備品の名前がわからなくても大丈夫
工場には「モンキーレンチ」「ノギス」「マイクロメーター」など、独特な名前の工具が無数にあります。新しく入った外国人実習生にとって、これらと名前を一致させるのは至難の業です。
画像資料の『週次備品点検表』の機能が、ここでも教育ツールとして役立ちます。
- 自分が担当するエリアを選ぶと、チェックすべき備品のリストが自動で表示される。
- 必要であれば、備品名と一緒に「写真」を表示させることも可能(カスタマイズ運用)。
「名前は忘れたけど、この写真の工具があるか確認すればいいんだな」
このように直感的に作業ができるため、配属初日から日本人スタッフと同じレベルで在庫チェックや5S活動に参加できるようになります。

5. 管理者の「解読時間」をゼロにするメリット
ここまでは外国人スタッフ側のメリットでしたが、実は最大の恩恵を受けるのは、報告を受け取る日本人管理者(あなた)です。
- クセのある手書き文字(判読不能なひらがなや漢字)を解読する時間。
- 「これ、どういう意味?」と本人を呼び出して聞き取りをする時間。
- その内容をExcelに打ち直す時間。
「そのままDX」を導入することで、これら全ての時間が劇的に改善されます。
送られてくるデータは、「標準化された綺麗な日本語」(マスタデータから選ばれた言葉)だからです。
データが整っていれば、翻訳ツールにかけて母国の本社へ報告することも容易になりますし、トラブルの傾向分析もスムーズに行えます。
6. ツール導入は、彼らへの「優しさ」であり「戦力化」である
少子高齢化が進む日本において、外国人材はもはや「安価な労働力」ではなく「大切なパートナー」です。
彼らが持っているポテンシャルを「言葉の壁」だけで潰してしまうのは、会社にとってあまりに大きな損失ではないでしょうか。
「日本語をもっと勉強しろ」と強いるのではなく、「日本語ができなくても活躍できる仕組み」を用意する。それが現代の工場のあり方です。

「そのままDX」は、既存の帳票レイアウトを変えることなく、入力方式を「書く」から「選ぶ」へと進化させます。
それは、外国人スタッフにとっての「働きやすさ」になると同時に、貴社の管理レベルを一段階引き上げる強力な武器となるはずです。
「漢字が書けないから」と諦めていたその報告業務、タブレット一つで改革してみませんか?




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